研究成果「エコチル調査で
わかったこと」
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専門用語辞典(PDF)研究の目的
魚はヒトの体に必要な栄養をたくさん含んでいて大切な食べ物です。でも、魚には海の汚染物質が含まれていることがあり、それが赤ちゃんに影響を与えることもあります。この研究では、日本の妊婦さんが食べる魚の量と、赤ちゃんが早く生まれてしまう「早産」との関係を調べました。
エコチル調査参加者のうち、妊娠中の食事摂取量と出産のデータが得られた母子81,428組を対象としました。魚をどのくらい食べたかを質問票を使って調べ、その結果をもとに、どのくらい早産のリスクが高まるかを分析しました。

研究の結果
魚をたくさん食べることは早産と関係がみられませんでした。しかし、特定の魚や料理で違いがありました。たとえば、「練り物」(つみれやちくわのようなもの)をよく食べる人は、早産のリスクが少し高くなっていました。特に週に3回以上食べると、リスクが高まる可能性があるという結果が出ました(この場合、早産の可能性は1.2倍です)。
焼き魚や他の魚介類を食べても、早産とは特に関係がありませんでした。

考察
本研究では、魚介類の摂取量と早産の関係は確認されませんでした。しかし、摂取量は参加者の自己申告によるため誤りの可能性があり、考慮されていない他の要因が影響している可能性もあります。
結論
本研究では、妊娠中の魚介類の摂取量と早産には関連がみられませんでした。
POINT
- 母親の妊娠中の魚介類摂取量と早産の関連を調査
- 妊娠中の魚介類摂取量と早産に関連はなかった
- 練り物摂取量が多い群で早産リスクが増加した
Q&A
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早産ってなに?
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母子ともにリスクが低くなる「正期産」は、妊娠37週〜41週までとされているよ
それより前の、妊娠22週〜36週までの間の出産は「早産」とよばれているんだ
体の機能が未熟な状態で早く生まれるほど、何らかの病気や障害などの可能性が高まる心配があるんだよ -
妊婦さんが魚を食べたか、どうやって調べたの?
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エコチル調査に参加してくれる妊婦さんと赤ちゃんが協力してくれて、
質問票で、どんな種類の食べ物をどれくらいの頻度で食べたかを答えてくれたんだ
この研究では、脂肪の多い魚と赤身の魚、魚のすり身、魚介類とアサリの総消費量と早産との関連に注目したよ -
魚をいっぱい食べたほうがいいの?
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魚はヒトの体に必要な栄養がたくさん含まれていて、大切な食べ物だね
海外の研究では、「魚をたくさん食べたほうが早産が少なかった」という報告もあるよ
でも、魚には海の汚染物質が含まれていることもあって、それが赤ちゃんに影響を与える可能性もあるんだ
日本では海外よりも魚を食べることが多いから、そこで、日本ではどうなのかを調べたよ
著者・雑誌掲載情報
この研究成果は日本の科学専門誌「Environmental Health and Preventive Medicine」に
2023年8月に掲載されました。
筆頭著者名:石塚 一枝
所属UC名: 産業医科大学SUC
Association between maternal fish consumption during pregnancy and preterm births: The Japan Environment and Children’s Study
DOI:10.1265 / ehpm.23-00084
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