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調査に関するお知らせ

2024/06/13

【研究成果】「妊婦の血中金属濃度と出生時の胎盤重量との関連」発表

平素よりエコチル調査ならびに産業医科大学サブユニットセンターへの
ご協力ご理解をいただき、誠にありがとうございます。

この度、エコチル調査福岡ユニットセンター(産業医科大学サブユニットセンター)の
産科婦人科学 金城助教らの研究チームより、中心仮説(エコチル調査で解明したいこと)に係る
「妊婦の血中金属濃度と出生時の胎盤重量との関連」について、研究成果が発表されました。

発表のポイント

・エコチル調査の全国約7万組の母子のデータを使用し、
 妊婦の血液に含まれている金属(カドミウム、鉛、水銀、セレン、マンガン)の濃度を
 4つのグループ(低い、やや低い、やや高い、高い)に分けて、
 分娩時の胎盤重量との関連を解析しました。

・鉛、水銀の血中濃度は胎盤重量との関連をみとめませんでした。

・カドミウム、マンガンの血中濃度が高い場合は、胎盤重量が重い例が増えることがわかりました。

・セレンの血中濃度が高い場合は、胎盤重量が重い例が減ることがわかりました。

本研究は、日本人の大規模コホート調査における母体の血中金属濃度と胎盤重量の関連を検討した
初めての研究であり、2024513日付でELSEVIER社から刊行された
環境科学分野の学術誌「Environment International」に掲載されました。

今後もこれらの研究を通して、引き続き、子どもの成長や健康に影響を与える化学物質等の
環境要因が明らかとなることが期待されます。 

■報道発表資料は以下をご参照ください。

●PDFで資料を開く

問い合わせ先
【研究に関する問い合わせ】
エコチル調査産業医科大学サブユニットセンター
特任助教  菅 礼子
eco-child@mbox.med.uoeh-u.ac.jp
093-284-5180

【報道に関する問い合わせ】
産業医科大学 総務部 総務課 広報係
総務課長  加藤 秀樹
kohokikaku@mbox.pub.uoeh-u.ac.jp
093-588-2030


エコチル調査から発表された他の研究成果に関しては、
環境省「エコチル調査」ホームページをご覧ください。

 http://www.env.go.jp/chemi/ceh/

参加者の皆様や応援くださっている皆様のおかげで、これまでにエコチル調査から多くの研究成果が発表されています。
心より感謝申し上げます。

これからもエコチル調査を通して、子どもの健康と環境に寄与できるよう、研究を進めて参ります。
今後とも皆様のご協力ご理解の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

令和6年6月13日
「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」
産業医科大学サブユニットセンター

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